空気と遊ぼう(1)
若きムナーリが発表した「役に立たない機械」は空中で風にゆれるオブジェ(モビール)でしたが、その他にもムナーリは空気を意識した作品をいくつかデザインしています。ムナーリの作品「空気の機械」も一種のモビールですし、金属のメッシュを立体的にひねって作った不思議な造形(concavo-convesso,1950)などもムナーリの代表作の一つとしてよく紹介されています。「空気だって目に見えるようにすれば遊び道具になる」(Anche
con l'aria si pu' giocare se si riesce a vederla)とムナーリは言ったそうです。(056)
ムナーリの石
ムナーリは私たちが日常見慣れているはずのものを意外な視点で見直すことを教えてくれます。たとえば、河原などにある沢山の石にもいろいろな表情があり、その表面の模様に一筆加えたら、そこにさまざまなお話を見いだすことだって出来る。というわけです。「da
lontano era un'isola」という本から。(078)
知られざる人々の読めない文字
ムナーリは文字やカリグラフィー(習字)に強い興味をもち、特に東洋の書からインスピレーションを得て様々な作品を作っています。1984年の「知られざる人々の読めない文字(scrittura
illeggibile di un popolo sconosciuto)」もそういった作品の一つといって良いでしょう。ムナーリらしいな、と思うのは作品がグラフィックワークのようにも、タイポグラフィーのようにも、カリグラフィーのようにも、版画のようにも見える、一種の軽やかさがあるところでしょうか。復活したダネーゼで販売されています。ダネーゼのサイトはこちら(イタリア語・英語)http://www.danesemilano.com/(183)