「見つめてみよう」
「Guardiamoci negli occhi(瞳の中の自分を見つめてみよう)」というタイトルの本?です。表紙を開くと、本がパッケージ状になっていて中のページはすべてバラバラにできるようになっています。どのページにもいろいろな顔があって、いろいろな顔(表情)を自分流に遊べる「プラス・マイナス」にも似たアイディアの一冊です。1970年に限定出版された後、現在はコッライーニ社の復刻版が入手可能です。(164)
「ツグミがくちばし失くしたとさ」
原題は「Il merlo ha perso il becco」。小柄な鳥で、イタリアでは町中でも見かけるメルロというのは日本でいうツグミのことだそうです。マザー・グースのわらべ歌のような調子でお話が書かれていますが、かわいそうなツグミはくちばしどころか体のあっちこっちがなくなってしまいます。透明なフィルムを使った楽しい絵本です。コッライーニ社から(イタリア語)。(021)
「ムナーリの機械」
原題は「Le macchine di Munari」(ムナーリの機械たち)。日本では「ナンセンスの機械」というタイトルで出版されましたが現在は絶版のようです。「風が吹くと桶屋が・・・?」ではありませんが、色々なものが組み合わさってある動きを実現する、という機械のような機械でないようなアイディアの絵本です。見方によってはNHKの「ピタゴラスイッチ」に似ているかも。イタリア語版は入手可能です(コッライーニ社)。(026)
「ナンセンスの機械」
「le macchine di munari」の日本語版がどんな本だったのかわかりました。タイトルは聞き及んでいたとおり「ナンセンスの機械」で、筑摩書房から1979年に発行されていたようです。翻訳は窪田富男さんと言う方です。現在は残念ながら絶版状態ですが、時々古書市場にも現れるようです。(133)
「お話のお話」
「お話のお話」(La favola delle favole)という絵本です。この絵本、製本されていません。ページがバラバラになるので、自分でページを入れ替えることで違ったお話の絵本が作れるという仕掛けです。ムナーリらしい、本の形式(約束事)を飛び越えたアイディアの一冊です。日本でも輸入洋書取り扱い書店などで見かけることがあります(テキストはイタリア語・英語・フランス語)。(033)
「クリスマスの魔法使い」
イタリアの童話作家ジャンニ・ロダーリの童話に、ムナーリが挿絵を描いた「クリスマスの魔法使い(il mago di natale)」という本があります。日本でも輸入書籍として扱っている本屋さん(青山ブックセンターなど)があるようです。テキストはイタリア語ですが、ムナーリの抽象的な雰囲気の挿絵が楽しい一冊だと思います。(111)
ムナーリのSF(1)
めずらしい本を発見しました(といって入手したわけではないですが)。60年代にムナーリが挿絵を描いたという「月面の男たち」(原題:Uomini
sulla luna)というソノラマシート付き絵本があったそうです。この本は企画も挿絵もムナーリがやったそうで、「ビル・ベンチューラ(なんだかイタリア系アメリカ人のような名前)」というヒーローが活躍するみたいです。(040)
「木の物語」(写真集)
ムナーリは色々な形で「木」について語っています。前に紹介したマリオ・デ・ビアシという写真家とのコラボレーションで「木の物語」(il
romanzo del legno:イタリア語版)という写真集も出しています。ムナーリは自然界の様々な現象に興味を持っていたと思いますが、とりわけ樹木から多くの啓発を受けていた、と考えられはしないでしょうか?(029)
「芸術としてのデザイン」
原題は「Arte come mestiere」(職業としてのアート)。ムナーリがイタリアの新聞に連載したデザインとアートに関するテキストをまとめたものだそうです。邦訳があり、表題のタイトルで今でも買うことが出来ます(ダヴィッド社・1500円)。
デザイン・エッセイ(日本でもこういうスタイルのデザイン本が最近多くなりました)風の読み物ですが、何気ない文章の中に鋭い洞察が隠されています。(022)
「教育としてのアート」
ブルーノ・ムナーリは子供のための造形ワークショップを各地(イタリア国内だけでなく、アメリカ、日本などでも)で行ってきましたが、イタリア中北部の町ファエンツァではムナーリが始めたパーマネントな子供のためのワークショップがあります。ファエンツァという町は昔から陶器の産地として知られているところなので、ワークショップでは粘土を使った造形が中心だったようですが、ムナーリの死後にファエンツァで開かれた、このワークショップに関する講演会をまとめた本が今回ご紹介する「教育としてのアート(arte
come didattica)」です。中にはジュネーブ大学で教鞭を執っているらしいムナーリの子息アルベルト・ムナーリ(専門は教育心理)のコメントなども出ています。(イタリア語版)(038)
「東京・こどもの城のムナーリ」
ムナーリが1985年に東京青山のこどもの城でのムナーリ展のために来日し、こどものためのワークショップをおこなったことはすでにご紹介したかと思いますが、ムナーリ自身が日本でのワークショップについて本を書いています。テキストはイタリア語(エイナウディ出版)ですが、一度読んでみたいものです。「Il
castello dei bambini a Tokyo, Einaudi Ragazzi 1995 ISBN:
887926186X」(185)
本と金槌
ムナーリは「a proposito di terroni con un martelllo」(イタリア南部の問題・金槌つき)という不思議な本を1996年に出しています。なにが不思議かというと、タイトルにある「金槌」が本当に付録についている本なのですね。どうやって書店に並べたのでしょう。(198)
「ものからものが生まれる」
原題は「Da cosa nasce cosa」。デザインに関するエッセイ集で、日本未訳。原書をぱらぱらと見てみると、「芸術としてのデザイン」や「ファンタジア」に似た構成の本ですね。