ムナーリのSF?
めずらしい本を発見しました(といって入手したわけではないですが)。60年代にムナーリが挿絵を描いたという「月面の男たち」(原題:Uomini
sulla luna)というソノラマシート付き絵本があったそうです。
この本は企画も挿絵もムナーリがやったそうで、「ビル・ベンチューラ(なんだかイタリア系アメリカ人のような名前)」というヒーローが活躍するみたいです。(040)
ムナーリと童話
ブルーノ・ムナーリはグラフィックデザインの分野でも活躍していますが、ムナーリ自身の興味でもある子供に関わる本のデザインにもいろいろな仕事がありました。とくにジャンニ・ロダーリ(1920-1980)はイタリアの子供たちがだれでも一度は読むというくらい「定番」な、子供のための物語の作家ですが、彼の代表的な童話集のいくつかについてムナーリが表紙を手がけています。ご紹介しているのは「間違いの本(il
libro degli errori)」の表紙。困ったネコの顔がかわいいですね。(044)
知られざる人々の読めない文字
ムナーリは文字やカリグラフィー(習字)に強い興味をもち、特に東洋の書からインスピレーションを得て様々な作品を作っています。1984年の「知られざる人々の読めない文字(scrittura
illeggibile di un popolo sconosciuto)」もそういった作品の一つといって良いでしょう。ムナーリらしいな、と思うのは作品がグラフィックワークのようにも、タイポグラフィーのようにも、カリグラフィーのようにも、版画のようにも見える、一種の軽やかさがあるところでしょうか。復活したダネーゼで販売されています。
ダネーゼのサイトはこちら(イタリア語・英語)http://www.danesemilano.com/(183)
Ora X(時計)
1945年から1963年にかけてダネーゼ社で生産していたムナーリの時計「Ora X」です。時針に色の付いた透明な半円のパネルが付いていることで、折々の時間ごとに短針と長針のパネルの色の重なり合いが変化します。この時計をムナーリは「multiplo」(マルティプル)という、アート作品の複製化と考えていたようです。(126)