ムナーリ語録
ムナーリの語った言葉を拾ってみました。(引用「BRUNO MUNARI」COSMIT1999)
進展とは、物事がシンプルになる瞬間で、複雑になる瞬間ではない。
芸術を理解するときの最大の障害は、「分かりたい」という欲求である。
樹木、一つの種のおそろしくゆっくりとした爆発。
単純にすることは難しい
(ものごとを)複雑にすることは簡単だ。単純にすることは難しい。複雑にするには、ただ好きなものを付け足していけば良い:色、形、動き、装飾、いろいろなものに満ちた環境。だれでも(ものごとを)複雑にする才能を持っている。ほんの少しの人だけが(ものごとを)単純にする才能に恵まれている。
かつてピエロ・アンジェラは言った「簡単であることは難しい」。
単純にするためには(なにかを)取り去らなければならず、取り去るためには何を取り去ればよいか理解しなければならない。彫刻家が石の塊を削るとき、どんなふうに仕事をするか考えてみよう。理論的にはどの石の塊にもすばらしい彫刻が隠されているわけだが、それを証明するには、あるべき彫刻の姿を損なうことなく石をどこまで削るべきか知らなければならない。
付け加える代わりに取り去るということは、素描や絵画のような平面表現にも、彫刻や建築のような立体表現にも、映画のような四次元的視覚表現にも深い関わりがある。
付け加える代わりに取り去るということは、ものごとの本質を理解し、ものごとの本質的な要素と触れあうことでもある。このプロセスによって時間と流行から解放されることができる。ピタゴラスの法則がいつ発見されたか知られているが、法則の本質は時間を超えている。時勢や流行に影響されて本質とは関係ない付け足しをすることで複雑にすることは出来るが、そのことは現象の視覚的相対的表現の原則とは何の関係もない。
また、人々は単純さや本質的はものごとに出会ったとき、思わず「これなら私だって出来る」と言ってしまう。それは、もはやそれを「あたりまえ」に感じてしまうために、単純なものごとに正しい価値を与えることができない人々の反応でもある。本当のところ、人々がそのせりふを口にするとき、それは「私にも真似できる」か「やろうと思った(がやらなかった)」という意味でしかない。
(ものごとを)単純にすることは知性の象徴なのだ。古代中国の俚諺はこう言っている「短い言葉で言えないことは沢山の言葉でも伝えられない」
>>BRUNOMUNARILABO
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