JIDA デザイン教育研究会 アーカイブ


これまでの活動内容

 JIDA東日本ブロック教育研究会は、デザイン教育に関わる問題点について、問題の掘り下げと教育関係者間の情報交換を目指して1993年、加藤雄章さんのJIDA会員への呼びかけから誕生した。

 「デザイン教育は、義務教育のように誰にも均一に同じことを教えることはできない。又、教育者の”デザイン”に対する信念や観念は個人ごとに異なっており、さらに伝える相手もそれぞれの個性が異なるので、その人の持ち味や特性を早く見つけ育てる為には「デザイン教育とはこうあるべきだ」といった統一した答えは出し難い。教育の現場から問題を持ち寄り、メンバーで討議しながら次世代に伝えるデザイン教育を考え、実践して行くべく問題提起し参集したのだが、時間がたつ従いそのニュアンスが変化してきているので、正直なところとまどっている。」(加藤さん1998年報告)

 93年から97年まではデザイン教育の現状把握・デザインの本作り・ワークショップの実施と、活動の在り方を探ってきたが、98年はメンバー自身の「私にとってデザインとは何か」というテーマで教育に携わる自分自身を見つめ直し、メンバー各自の本音を発表し語り合った。

 99年度の活動は「デザイン系教育機関卒業制作展日程情報まとめ」のほかに、昨年に続き研究会メンバーの教育現場での実践をケーススタディとして具体例について話し合い、その内容を記録として残した。

 各メンバーが各々抱えている現場での問題点について互いに知恵を交換しようという、93年の教育研究会の発足当初の目的から、デザイン教育の現状把握・デザインの本作り・ワークショップの実施、各メンバーの「私にとってデザインとは何か」という話し合いなど、いつのまにかより大きな問題定義や当初の考えとは別のテーマが提議されるようになって、結果として現在の研究会の体制では対応しきれないと言う現実に直面した一年であった。

 2000年から2002年まで、代表が加藤さんから武正さんへ交代し、世田谷区三軒茶屋の世田谷区生活工房とのコラボレーションによるセミナー開催(年4回)を中心とした、一般社会へのデザイン発信をテーマとした活動を進め、一定の成果を得た。

 2003年から再び代表が交代、現代表の藤田が研究会の世話役を務めることになった。あらためて「デザイン教育について話し合う(意見を交換する)」ことをテーマにしながら、根本的な「デザインと教育に対する視点のズレ」をお互いに理解し合おう、という狙いから「デザイン教育現場のアンケート」を企画、実施に向けて活動している。

JIDAそのものが会員数の減少、会員の高年齢化といった傾向を抱え、本研究会に限らず、ベテランデザイナー会員の知識・経験のストックはあれども現状に即した企画の実施に必要な「実行力」の不足は否めない。現在進行している「教育現場アンケート」活動を通じてより多くのデザイン教育関係者に本研究会の活動に興味を持って貰えることが望まれる。


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